アルジャーノン
「アルジャーノンに花束を」がテレビドラマで放映中なのを、つい先週知る
ダニエル・キースのこの著作は、何度となく語られた通り
奇跡のようなプロットを持った小説で、本人の
「自分でも、どうしてこんな物語が書けたのかわからない。
できたら、もう一度、こういう小説を書いてみたい」
という言葉に素直にうなずいてしまう
すでに、少々「感動物」として手垢のつきすぎた感のあるこの小説を
わたしもやっぱり好きだったりする
最初に、この本を見たのは中学校の図書館
不思議なタイトルに惹かれて手にとったが、冒頭の平仮名だらけの文章に面くらい
「読みにくいなぁ」と思って書棚に戻した記憶がある
その次は、高校卒業後の浪人生活時代
当時、青臭い未熟者で、多くのガキと同様世の中を斜めに見るのが格好良いと
思っていただったわたしは、この小説を読んで
「知ることの不幸と、知らぬことの幸福の物語」
だと解釈していた
その後、何度となくこの物語を読み返した
一つの本を、読み返すことは少ない
他には「アンナの小さな神さま」や「モレルの発明」ぐらいな
ものだろうか
そして、この本は読み返すたびに違う顔を見せる
今、ドラマに触発されて、再びこの本を読み返している
今度は、どんな感想を抱くのか楽しみだ
でもぼくはあたまがわりぃので
やつぱりパンやのところでないてしまうとおもうのです