奇天烈紳士録
大量に本を買い込み読書。
もともと小説の類はあまり読まない。J・アーヴィング、スティーブン・キング等々の米小説とSF、あとは時代小説程度。どちらかというノンフィクション系のものが好みだ。
今回の当たりは「奇天烈紳士録」。
風変わりな論、主張に執着しつづけた人々の姿を記したものだ。
開頭手術による意識拡大や、金星からきたUFO、優生学、そういった類の怪しげな主張の数々。
特に、地球が丸い論者と地球が平たい論者の長期にわたる論争は今読むと喜劇だ。
実際に、大規模な実験が行われ、その結果『地球が平らである』という結論が出たり、お互いに悪し様にけなしあったり、実は地球は空洞で人間はその内側に住んでいるので逆に反っているという主張もでたり。
でも、実際に宇宙からの写真みたいな直感的にわかりやすい証拠が提示できない状況だと、どちらが正しいのかってのはわからない気もする。自分が地面に”くっついている”というのは、感覚的には理解しがたい。
真理とは実にむずかしいものだ。
本当は地球は平らなのかもしれないと、ふと思ってしまったりもする。
なお、氷で戦艦を造るという章に関してはやや微妙な気分になった。
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